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八祖堂
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四国霊場八十八ヶ所 奉納仏像
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佐渡 慶宮寺（けいくうじ）
Sado Keikuuji Temple
新潟県佐渡市宮川甲４５７
457,Miyagawa-kou,Sado-shi,Niigata
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順徳上皇の皇女、慶子（よしこ）女王の名にちなんだ寺。 慶宮寺は、山号を神護山と称し大同２年（８０７年）開基。国分寺とともに一宮大明神の別当職を 勤め、順徳上皇第一皇女慶子宮にゆかりが深く、万物の根源である大日如来を本尊とする真言密教 の道場で、佐渡四国８３番札所です。慶子皇女は三宝（仏教における三つの宝物を指し、具体的に は仏（釈迦如来）・法（仏の教え）・僧（僧伽）のこと）への敬いも篤く、池蔵人清範作の七福神 天のうち福禄寿尊天を特に念持され、ひたすらに三徳（恩徳、断徳、智徳）の招来を念じつつ、弘 安９年（１２８６年）、６２歳の天寿を全うされました。皇女は「松あれば佐渡が島なる辛崎もし かすがにこそ見まくほしけれ」の歌を残し、辛崎の老松（枯れたため現在は別の松が植えられてい る。）のもとに祀られています。 八祖堂は祖師堂とも呼ばれており、慶宮寺の南側の一段高い台地の先端部に建てられています。建 立の時期は不明ですが、寺の過去帳によると文明９年（１８１２）祖師堂再建とあり、建築手法と 符合しています。八祖堂は全般に唐様の様式に統一され、江戸時代末期における当地方の建築技術 の水準を示す優れた建築物の１つです。内部は、方形の内陣に八角の回転厨子が置かれ、その各面 に真言八祖像が安置され、床下の棒を動かすと３６０度回転し、その上層には金輪仏頂が祀られて いる特異な構造となっています。 正徳３年（１７１３年）建立の八祖堂は県指定文化財になっています。内陣中央の唐様重層八角厨 子（金輪仏頂）は珍しい回転構造になっています。荘厳な外観、色鮮やかな花模様の格天井には三 間堂ながらに五間堂にも引けをとらない雄大な趣があります。 因みに、八祖堂の八祖とは空海が師と仰いだ龍猛、龍智、金剛智、善無畏、一行、不空、恵果の七 人に、空海すなわち祖師弘法大師を加えた高僧を言う。 併せて、佐渡四国八十八ヶ所霊場８３番札所であり、また、佐渡七福神に数えられる「福禄寿尊天 」も祀られています。
（県指定文化財） 慶宮寺 八祖堂（祖師堂） 附厨子１基１棟 この高い台地は中世宮浦城の最先端郭であった。八祖堂の建立は明らかではないが、祖師堂とも呼 ばれ、寺の記録によると文化９年（１８１２）祖師堂再建と記され、建築手法と符合している。建 物は、方三間裳階付き、屋根は桟瓦葺き（旧こけら葺）宝形造りで棟飾りも整え重層の５間堂であ る。 内部は方形の内陣に八角の回転する厨子があり、この厨子に八祖像を安置する。また、この回転装 置付きの厨子は重層になっていて上層に金輪仏頂を祀るという特異な構造である。 この堂は全体的に唐様の様式に統一され、細部に絵様、彫刻を付け加えトキョウ（斗と木偏の共） の形式や木割りに古風な地方色を残している。江戸時代末期における当地方の建築技術の水準を 示す、すぐれた建築物の一つである。 佐渡・畑野観光協会 案内板より
佐渡百選 慶宮寺八祖堂 順徳上皇の第一皇女慶子宮とのかかわりがあったといわれる寺。見所は１８１２（文化９）年再建 とされる八祖堂（県有形）。内陣に八角の回転厨子があり、金輪仏頂・大日如来・八祖大師と、居 ながらにして全て参拝できるという珍しい堂。 佐渡百選実行委員会 案内板より
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