長岳寺(ちょうがくじ)      Chogakuji Temple    7.Nov.2010        天空仙人の神社仏閣めぐり

長岳寺 Official Page
奈良 長岳寺 写真
「長岳寺」
Chogakuji Temple

奈良 長岳寺 写真
「旧地蔵院の庭」

奈良 長岳寺 鐘楼門 写真 奈良 長岳寺 本堂 写真
「鐘楼門」「本堂」
Shorou-monHondo
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奈良 長岳寺 大師堂 写真 奈良 長岳寺 大師堂内陣 写真
「大師堂」「大師堂 内陣」
DaishidoDaishido Naijin
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奈良 長岳寺 阿弥陀如来座像 写真 奈良 長岳寺 増長天王像 写真
「阿弥陀如来座像」「増長天王像」
Amida-NyoraiZouchouten
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奈良 長岳寺 ぼけよけ地蔵尊 写真 奈良 長岳寺 慈悲地蔵 写真
「ぼけよけ地蔵尊」「慈悲地蔵」
Bokeyoke JizouJihi Jizou
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奈良 長岳寺 不動明王石像 写真 奈良 長岳寺 血天井 写真
「不動明王石像」「血天井」
Fudou MyououChi-Tenjyou
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奈良 長岳寺 旧地蔵院庭園 写真 奈良 長岳寺 旧地蔵院庭園 写真
「旧地蔵院庭園」「旧地蔵院庭園」
TeienTeien
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奈良 長岳寺 旧地蔵院 持仏堂 延命殿 写真 奈良 長岳寺 普賢延命菩薩 写真
「旧地蔵院 持仏堂 延命殿」「普賢延命菩薩」
Kyu-Jizouin JibutsudoFugen-Enmei-Bosatsu
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長岳寺(ちょうがくじ)

Chogakuji Temple Temple

奈良県天理市柳本町508

508,Yanagimoto-Cho,Tenri-shi,Nara


長岳寺

山の辺の道にのこる長岳寺は天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が大和神杜 の神宮寺として創建された古刹であり、盛時には塔中四十八ヶ坊、衆徒300余名をかぞ えた。以来、幾多の栄枯盛衰を重ねながらも、千百七十有余年間連綿と法燈を守り続け今 日に至っている。 千古の歴史を経て文化財も多く、重要文化財としては仏像5体、建造物4棟がある。

大門をくぐり両側に平戸つつじの生垣が続く玉砂利の参道を行くと我が国最古の美しい鐘 楼門につく。12,000坪の広くて静かな境内には四季おりおりの花の香りが漂い、い にしえの趣と心の安らぎを求め、多くの参拝者があとを断たない花と文化財の寺である。


仏像

阿弥陀三尊 重要文化財  仁平元年(1151)

中尊の阿弥陀如来及び、両脇侍の観世音菩薩、勢至菩薩の三尊は当寺の本尊である。

阿弥陀如来は西方のかなた十万億土に極楽世界をひらき、末法の世に生まれた私達をもお 救い下さる仏さまである。また脇侍の観世音菩薩は阿弥陀如来の慈悲の分身であり、勢至 菩薩は智恵の分身である。

堂々とした量感、写実的な表現は藤原時代にあって次の鎌倉時代の作風の先駆と云え、慶 派に大きな影響を与えた。玉眼を使用した仏像としては日本最古である。

多聞天・増長天 重要文化財 藤原時代

多聞天・増長天は共に元々、インドでは仏教以外の外道の神々であったが、仏教に帰依し 仏教を守る守護神としての役割りをはたしておられる。800年を経た現在も色彩がよく 残っている。

弥勒大石棺佛 鎌倉時代

弥勒菩薩は今、都卒天で成道をめざして修業されており、五十六億七千万年後に如来とな られ私達の世界に下生される。そして輪廻転生する私達の魂を救済されると云う。当寺の 大石棺佛は古墳の石材を利用したもので、法量は2米近く如来形である。

その他、当寺には鎌倉時代から江戸時代にかけての石仏が数多くある。

その他の主な文化財

大地獄絵 狩野山楽筆 江戸時代初期

十王図、極楽地獄図とも云い、九幅から構成されており、全法量は縦4米、横11米に及 ぶ。三途の河、八大地獄、餓鬼・畜生・修羅道十王裁判図などが画面いっぱいに描れ、圧 巻である。毎年、秋に佛画展としての他の佛画と共に開帳される。

繍佛阿弥陀来迎図 県指定文化財 南北朝時代

刺繍の一尊来迎図で毎年、秋に佛画展として他の佛画と共に開帳される。

十三重石塔 鎌倉時代

西大寺中興の興正菩薩叡尊の供養塔と云われその為か叡尊ゆかりの文殊菩薩が刻まれてい るめずらしい石塔である。


多彩にめぐる四季の花だより

春  さくら  つつじ  かきつばた

夏  あじさい  酔芙蓉(すいふよう)

秋  もみじ  かえで

冬  やぶつばき

味どころ

●そうめん  ●抹茶  ●麦らくがん  ●甘酒

●釜の口騰

(釜の口膳のみ10名以上で予約が必要です。)

主な年中行事

1月10日      節会

4月21日      釜ノロれんぞ

             (弘法大師正御彰供)柴燈大護摩

10月23日〜11月30日    佛画展  大地獄絵開帳

12月31日     除夜の鐘

そうめん

大和名物の三輪手延べひねそうめんを5月〜9月頃は冷やしそうめん、寒くなるとにゅう めんで味わえます。


建造物

鐘楼門 重要文化財 平安時代

日本最古の鐘楼門であり、弘法大師当寺創建当初の唯一の建物である。上層に鐘を吊った 遺構があるので鐘楼門という。

旧地蔵院

旧地蔵院 重要文化財 寛永七年(1630)

当山四十八ヶ坊あった塔中の内、唯一残ったもので今は庫裏としてつかわれている。室町 時代の書院造りの様式を残している。また同時代の美しい庭園がある。

旧地蔵院本堂 重要文化財 寛永八年(1630)

延命殿とも云われ、普賢延命菩薩を本尊とする庫裏の持仏堂である。二間四面の小堂であ るが桃山風で美しい。

大師堂 県指定文化財 正保二年(1645)

当寺信仰の中心である弘法大師像と藤原時代の不動明王を奉祠する。

本堂 天明三年(1783)再建

当寺の本尊である阿弥陀三尊や多聞天、増長天等の仏像や寺宝類を安置する。

大門 寛永十七年(1640)再建

当寺の総門である。また肘切り門の異名があり僧兵と刀鍛治の伝説がある。

五智堂 重要文化財 鎌倉時代

当寺西方約1kmの飛び地境内にあり、その形から傘堂あるいは眞面堂ともよばれる。真 ん中に太い心柱がありこれによって建物のほとんどの重量が支えられている。心柱上部に 四佛の梵字額があり全体で五智如来をあらわしている。

長岳寺 パンフレットより


釜口山長岳寺

この寺は、淳和天皇勅願によって天長元年(824年)6月に空海(弘法大師)が開基し たと伝える真言秘法の大道場と知られ、かつては本堂の外に五重塔、十羅刹堂、真言堂、 経蔵、宝蔵、愛染堂、大師堂、宿堂及び寺中坊舎42坊、外客坊、浴室などがあった。

普賢院記録によれば、嘉禄元年(1225)8月12日西大寺の中興、興正菩薩が当時別 院律家霊山院の静慶に不動弥陀胎蔵秘道場観を受けている。また正中年中には奈良興福寺 大乗院門跡の聖信、明応年中には同門跡慈尋がそれぞれ本願となっている。

中世には広大な寺領を有し、室町時代の乱世には、場本氏の外護に預かったが、応仁の乱、 また文亀3年(1502)2月の兵乱に仏閣は炎上、天正8年(1580)の指出にさい しては高300石であったが、秀吉の時に寺領を没収された。

しかし、慶長7年(1602)8月徳川家康は由緒を尋ね寺禄100石を寄せ境内地45 町歩を附し、以来朱印地として明治維新におよんだ。

この寺も維新の変革で廃絶におよばんとしたが、民間に深く根ざした大師信仰によって 寺運をとりもどし今日に至っている。

現在、長岳寺には、平安時代の楼門、同時代の造像銘のある本尊阿弥陀三尊像と旧地蔵院 本堂、庫裡、五智堂、大門などの外、鎌倉時代の石仏等がある。

境内 天理市観光協会 案内板より


鐘楼門

長岳寺は千百八十余年の歴史の中で幾多の栄枯盛衰を重ねてきましたが、今なお残されて いる文化財も多く、国指定重要文化財では建造物4棟、仏像5体、奈良県指定文化財では 建造物1棟、工芸品1品があります。

中でも鐘楼門は日本最古の鐘楼門であり、弘法大師当時創建当初の唯一の建物です。上層 に鐘を吊った遺構があるので鐘楼門といいます。


血天井伝説

戦国時代のことである。長岳寺の東方の竜王山に大和の豪族、十市氏が築いていた。

ある時、その城が松永弾正に攻められた。

長岳寺境内でも戦乱があり、切られた十市方の武将が血だらけになって縁側から当本堂に 逃げ込み息絶えたという。

その部将の血の足跡がついていた縁側の板を天井に張り替えたという。 この右の柱の上方、天井の角の足跡がそれである。


国重要文化財 旧地蔵院(寛永七年)

国重要文化財 旧地蔵院持仏堂(寛永八年)

長岳寺四十八ヶ坊の塔頭(子院)の内、唯一残った塔頭で江戸時代初期に再建されたもの である。 内部は書院造りとなっており、屋根は杉皮を用いた大和葺きであるが玄関及び持仏堂の屋 根は檜皮葺きである。

美しい庭園が付属している。

境内 案内板より

ちょうど狩野三楽筆の「大地獄絵」が開帳されていました。


普賢延命菩薩は、辰年生まれの方の守り本尊です。


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