獨鈷山 西明寺(さいみょうじ) 益子観音      Saimyoji Temple     坂東三十三観音霊場第20番札所      8.May.2013        天空仙人の神社仏閣めぐり

西明寺 Official Page
獨鈷山 西明寺(益子観音)本堂(大御堂)
「西明寺 本堂」

獨鈷山 西明寺(益子観音)楼門 獨鈷山 西明寺(益子観音)本堂
「楼門」「本堂」
RoumonHondo
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獨鈷山 西明寺(益子観音)三重塔 獨鈷山 西明寺(益子観音)閻魔堂
「三重塔」「閻魔堂」
Sanjyu no toEnmado
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獨鈷山 西明寺(益子観音)笑い閻魔 獨鈷山 西明寺(益子観音)笑い閻魔
「笑い閻魔」「笑い閻魔」
Warai EnmaWarai Enma
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獨鈷山 西明寺(益子観音)十一面観世音菩薩像 獨鈷山 西明寺(益子観音)奪衣婆
「十一面観世音菩薩像」「奪衣婆」
Jyuichimen KanzeonbosatsuzouDatsueba
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獨鈷山 西明寺(益子観音)金剛力士像 獨鈷山 西明寺(益子観音)金剛力士像
「金剛力士像」「金剛力士像」
Kongou RikishizouKongou Rikishizou
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獨鈷山 西明寺(益子観音) 獨鈷山 西明寺(益子観音)
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坂東札所 第20番 獨鈷山 西明寺(益子観音)(さいみょうじ)

Saimyoji Temple

栃木県芳賀郡益子町大字益子4469

4469,Mashiko,Mashiko-Machi,Haga-Gun,Tochigi


第二十二番 獨鈷山 西明寺(益子観音)

本尊:十一面観世音菩薩

開基:行基菩薩

創立:天平九年(737)

宗派:真言宗智山派

【御詠歌】 西明寺 ちかひをここに 尋ぬれば ついのすみかは 西とこそきけ


西明寺(益子観音)

西明寺は獨鈷山普門院西明寺と称し、真言宗豊山派に属する寺で、本尊は十一面観世音 菩薩である。

寺伝によれば、天平9年(737)行基菩薩の草創、紀有麻呂によって建立され、 天平11年(739)落慶供養が行われたと伝えられる。延暦元年には一山12坊を数えて隆盛を極め、 また延喜5年(905)栄山師によって観音像が修造された。 然し約220年後の大治2年(1127)に兵火に羅って堂塔12坊とも烏有に帰したが、 治承2年(1178)堂宇宝塔再興し、承元3年(1209)には、宇都宮景房によって本堂が修理され、 更に建長7年平時頼によって七堂伽藍が再興されて壮麗を極めた。 正平6年(1351)には再び兵火にかかる災厄に遭遇したが、 約40年後の応永元年(1394)益子勝直によって堂宇が再建され、 明応元年(1492)には楼門が、天文7年(1538)には三重塔が益子宮内大輔家宗によって建立された。 その後、元禄14年(1701)には平野亦市発願により本堂の再建が行われ、 正徳4年(1714)には閻魔堂が建立され、享保7年(1722)には鐘楼が再建されて現況となった。


西明寺に伝わる木彫群(六観音、他)


聖観音

真言・・・オンアロリキャソワカ

『法華経』普門品の最初に、仏が名称の由来を答えて「苦悩する人々(衆生)が 一心にその名を唱えれば、その音声を観じて救済する」とあることから、羅什訳 では詩的に観世音菩薩と訳された。その後、玄装訳『般若心経』では観自在菩薩 と直訳された。弘法大師は「観自在菩薩は手に蓮華の蕾を持って、一切の人々の 身中に蓮華の蕾を観る、そして本来が清らかな八葉の蓮華は周囲の汚水に汚され ることなく華開く」と解説されている。


十一面観音

真言・・・オンマカキャロニカソワカ(心真言)

     オンロケイジンバラキリク(小真言)

『法華経』普門品の「普門(あらゆる方向に顔を向けたもの)」という表現から 派生した変化観音の一つ。本面の頭上に様々な表情の十一面を頂く。頭上正面の 三面は寂静相、左の三面は威怒相、右の三面は利牙出現相、後の一面は笑怒相、 頭頂は如来相(阿弥陀如来)。通称「大悲をもつもの(マカキャロニカ)」と呼 ばれる。「大悲」は他人の苦を自己の苦と観じてその苦を抜く仏の心を示す。


千手観音

真言・・・オンバザラタラマキリク

観音菩薩の慈悲の誓願により、千の手と千の眼をもって衆生を済度するという、 大悲方便の極まった形の変化観音。千の手それぞれに千の眼を備える。尊像の手 の数は四十二本に作られる場合が多い。胸の前で合掌する二手を除いて、それぞ れ持ち物を持った四十本の手が各二十五の救済の働きをすると考える。さらに千 という数は「無限」をも表す。


如意輪観音

真言・・・オンハンドマシンダマニジンバラウン

右膝を立て、両方の足の裏を合わせる輪王座という座り方をし、如意宝珠と法輪 をもつ。如意宝珠は福徳、法輪は知徳を表し、この功徳によって衆生の苦を抜き、 世間および出世間の願いを悉く満たす。また六本の手は六道の救済を行うとも言 われる。


馬頭観音

真言・・・オンアミリトウドハンバウンハツタ

「駿馬の首をもつもの」という意味で、観音の中で唯一怒った恐ろしい表情をして おり蓮華部の守護明王の性格を持つ。身命を惜しまず衆生を救済しようとする菩薩 の大いなる精進力を、いつどこでも休むことなく疾駆する転輪聖王の宝馬に喩える。 菩薩のなかにあって観音、特に馬頭観音は衆生救済の思いが強いとされる。さらに 馬が食物を食べ尽くすように、煩悩を滅盡する功徳があるとされている。


准胝観音

真言・・・オンシヤレイソレイソンデイソワカ

准胝仏母、七倶胝仏母とも呼ばれる。七倶胝仏母は過去に七倶胝(七千万億)もの 無数の諸仏を生んだ母という意味。変化観音に加えられたのは日本に伝わってから のようで、六観音中唯一の女性尊。准胝は衆生を無上菩提に導く智慧を示し、聡明、 子授け、治病などの功徳があるとされる。


勢至菩薩

真言・・・オンサンザンザンサクソワカ

「大いなる勢力をえたもの」という意味で智慧と慈悲の勢力が自在に働き出ること に由来した尊名。阿弥陀三尊の形式で観音とともに阿弥陀如来の脇侍の役割を果た す。このとき勢至は智慧を観音は慈悲を担当する。『観無量寿経』では釈尊、阿難、 目蓮の三者に阿弥陀、観音、勢至が対応している。


毘沙門天

真言・・・オンバイシラマンダヤソワカ

四天王の一つ、また八方天、十二天の一つで北方を守護する。多聞天とも訳される。 須弥山の第四層に住む。観音経では観音菩薩の化身の一つとして挙げられている。 また、七福神の一つとして庶民に親しまれている。


延命観音

当寺の延命観音菩薩は聖観音の容姿をしている。聖観音像として作られて、後世延 命観音と呼び名を変えた可能性が考えられる。延命は無常なる人間存在の根元的要 求であり、これが制御された涅槃が仏教の理想である。しかし、その理想を実現し た仏の立場から観ると、逆に衆生の欲望は全て平等に肯定される。衆生の延命願望 を叶えるために、延命観音が新たに登場したものと思われる。

本堂内拝観券より


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